
サイズもデザインも、着心地も。理想が見つかる「OUR WACOAL」のカップインウェアを徹底解剖
下着の知識
2023年8月にデビューした「OUR WACOAL(アワワコール)」。
「カップインウェア」を中心に、下着と洋服の垣根を超えたアイテムが話題になっています。
2026年3月には、定番人気のカップインウェアに、大きめバストさん待望の「L+サイズ※」も登場。
ますます注目を集める「OUR WACOAL」の想い、そして新サイズ開発にあたってのこだわりを、MDの村井とブランドデザイナーの佐藤に語ってもらいました。
※L+サイズとは、身幅(ボディサイズ)= L / カップ(バストサイズ)= LL のサイズ設計です。
下着メーカー発のファッションブランド「OUR WACOAL」
― 「OUR WACOAL」というブランドが生まれた経緯を教えてください。
村井 「OUR WACOAL」は、価値観が多様化した今、「自分にとっての“きれい”や“似合う”を追求する女性たちに、自分らしい着こなしを楽しんでもらいたい」という想いから誕生しました。
そもそもワコールが下着業界に足を踏み入れたきっかけは、戦後、和装から洋装に変わる流れのなかで、日本人女性に服をきれいに着こなしてもらうため“ブラパット”を取り扱 いはじめたことにあります。
その創業期の精神に立ちもどって、「今のファッションの流れのなかで、私たちがお役に立てることは何だろう?」とあらためて考えたとき、長年下着を開発してきたワコールならではの知見を活かした「下着メーカー発のファッションブランド」を立ち上げよう、ということになりました。

一人ひとりの魅力や自信を、ここちよく引き出したい
― 「OUR WACOAL」のコンセプトを教えてください。
村井 ブランドコンセプトは、「わたしを着こなす、わたしたちへ。」です。

自分にとっての“きれい”や“似合う”を追求したい。
自分の魅力や自信をここちよく引き出せるようなアイテムを見つけたい。
そして、より愛せる自分と気分よく生きていきたい。
そんな“わたしたち”のためのブランドでありたいという想いが、「OUR WACOAL」というブランド名にも込められています。
ちなみに、ブランド名に「ワコール」という企業名を入れることで、ファッションよりも下着のイメージが強くなってしまうのでは…という懸念もありました。
でも、たとえば「OUR WACOAL」のメインアイテムである「カップインウェア」も、バストまわりのフィット感にとことんこだわった設計になっています。
企業名をあえて入れることで、そういったこだわりや快適性が伝わり、安心や納得を感じていただけるのではと考えました。
メインアイテムである「カップインウェア」に込めた想い
― カップインウェアをメインに展開されているのはなぜですか?
村井 先ほどお話しした“ワコール創業期のブラパット”というのが、こんな形状で、お洋服に縫いつけて着用していただくものでした。

創業の精神に立ちもどって生まれた「OUR WACOAL」は、このブラパットをルーツとして、カップインウェアをメインに展開しているんです。
また、「カップインウェア」という呼び名にもこだわっています。
15年ほど前から、ノンワイヤーブラの人気の高まりとともに、ブラトップを愛用される方がどんどん増えましたよね。
そして今では、ブラトップが「ラクさを求めるもの」から「ファッションを楽しむためのもの」になってきている。
たとえば、トレンドのシアーなトップスにブラトップに合わせるなど、「見せないもの」から「見せるもの」へ、そして「お洋服のコーディネイトのなかで使うひとつのアイテム」へとニーズが変化しています。
そんなニーズにお応えできる、服と下着の役割を一枚で叶えてスタイリングの幅を広げるウェアとして、「カップインウェア」という名前をつけました。
ワコールの知見×プロスタイリストの感性
― クリエイティブディレクターの一ツ山佳子氏とは、どのように商品開発をされているのでしょうか?

佐藤 一ツ山さんはニューヨークと日本を拠点に活動されていて、オンラインを含めて月一回ほどのペースでミーティングを行なっています。
一ツ山さんからは感性やファッションへの知見をいかしたご意見を、私たちからはお客さまのインナーへのニーズやファッショントレンドに合わせた方向性を持ち寄って、「今季はどんなカップインウェアをつくろう?」と楽しく構想を練っています。
村井 もともと一ツ山さんは、アウターファッションのスタイリングをされるなかで、「もっとこんなインナーがあったらいいのに」「こんなファッションに合うブラトップがあればいいのに」といった想いを持たれていたんですよね。
佐藤 そうなんです。その一ツ山さんの着想とワコールの知見が合わされば、理想のアイテムができるのではないか、というところから「OUR WACOAL」のカップインウェアがはじまりました。
でも、“アウター”と“インナー”を組み合わせてつくるカップインウェアって、実はすごく設計が難しくて…
たとえば、お洋服の生地の伸縮性によって、フィッティングって変わってきますよね。
すると、それぞれの生地に合わせてベストなカップ構造をつくっていかなければならないんです。
なので、試作品のフィッティングやシルエットなどは、必ずリアルのミーティングで細かく確認しながら、本当に納得できるカップインウェアを一緒につくっています。

“美しいシルエット”と“ここちよさ”の秘密
― カップインウェアへのこだわりを教えてください。
村井 「ノンワイヤーのブラトップ」というと「ゆるくてラク」なものが多くて、シルエットの造形性には満足できないという方も少なくないと思います。
「OUR WACOAL」のカップインウェアは、ワコール独自のカップを服と一体化することで、一枚でボディラインを美しくととのえて、服をきれいに着こなすためのウェアです。
すべてのカップインウェアに共通して、こだわりのカップ構造を使用しています。

カップ付きのアイテムはアンダーゴムが入っていることが多いのですが、「OUR WACOAL」のカップインウェアはアンダーゴムを入れず、ほどよく伸縮性のある生地を使うことで、バストから背中にかけてカップ部分を“面”でささえる構造になっています。
また、左右一体型の広いカップでフィット感にもすぐれています。
佐藤 このカップが、バストトップ位置やバストの間隔をきれいにととのえてくれるというすばらしい機能を持っているんです。
そのきれいなバストシルエットを周囲の構造や生地のパワー感でささえるという仕組みになっています。
大きめバストさんにも、もっとおしゃれを楽しんでほしい
― 大きめバストさん向けのサイズを新たに展開された経緯を教えてください。
村井 ブランドローンチ当初はM・Lというシンプルなサイズ展開でしたが、お客さまから「カップ部分はLサイズがいいけれど、ボディラインがゆるくてかっこよく着こなせない」というお声をいただきました。
たしかに、ワコールの通常のサイズ展開では、サイズが大きくなると、カップだけでなく身幅や着丈なども全体的に大きくなってしまいます。
佐藤 せっかくポップアップイベントへ足を運んでくださったお客さまにも、デザインは気に入っていただいたのに、シルエットにご満足いただけないといったケースがあって…
私たちもすごく歯がゆさを感じていたんですよね。
村井 そうなんです。「OUR WACOAL」のカップインウェアは、1枚でトップスとして着ていただけるアイテムなので、サイズ感、洋服としてのシルエットの重要性をあらためて痛感しまして…
カップサイズとボディサイズの組み合わせを見直し、「OUR WACOAL」ならではの新しいサイズを開発しました。
佐藤 大きめバストさんって、「お洋服を着たときに着ぶくれして見えてしまうこと」が悩みだと思うんですよね。
そのお悩みに寄り添って、「『OUR WACOAL』だからこそできる、大きめバストさんも美しいシルエットで自分らしくファッションを楽しめるカップインウェアをつくりたい!」「あらゆるサイズのお客さまにご満足いただける、きれいなシルエットのカップインウェアをつくりたい!」と考えたんです。

安定感と美しさを追求した、こだわりの新構造
― 大きめバストさん向けサイズについて、くわしく教えてください。
佐藤 目指したのは「自分らしくきれいなシルエット」です。
ミニマイズブラやガチガチの補整インナーというよりも、「OUR WACOAL」のコンセプトでもある「自分にとっての“きれい”や“似合う”に寄り添えるようなアイテム」をつくりたいと考えました。
2025年4月に登場した「M+サイズ」はカップがLで身幅がM、2026年3月に登場した「L+」サイズはカップがLLで身幅がLという組み合わせになっています。
さらに「L+サイズ」に関しては、単純にカップサイズを大きくするのではなく、大きめバストさん向けに新たな構造を開発しまして…
L+サイズの新構造①
従来のサイズの脇部分に使っていたキックバック性の高いパワーネットを、カップ上辺と背中にも使用。
全体的にフィット感を追求しました。
L+サイズの新構造②
さらに、脇部分のパワーネットを2重仕立てに。大きめのバストを面でささえます。

この新構造によって、「バストをしっかりささえて、シルエットは美しく」という理想を実現できた!と自負しています。
― 大きめバストさんも、これならここちよく過ごせそうですね。
佐藤 はい。「LLサイズだと身幅がゆったりしすぎて着ぶくれして見えてしまう」「カップ付きのアイテムは心もとない」と感じている大きめバストさんに、一度は試していただきたいです!
大きめバストさんも「きれいに肌見せ」が叶う
― 大きめバストさん向けサイズを展開されているアイテムを教えてください。
村井 2026年春夏から、2アイテムで「L+サイズ」を展開しています。
ひとつめは、2024年春夏から定番人気の「カップインリブタンクトップ」です。

「スクエアに開いたネックラインで、デコルテがすっきり見える!」と人気のカップインウェアです。
大きめバストさんにも、安定感のあるつけごこちで、肌見せをきれいに楽しんでいただけると思います。
こちらのアイテムは、定番色からトレンドカラーまでカラバリが豊富なのも特長で、ウェブストアでもいろんなカラーのスタッフコーディネイトを掲載しています。
ぜひそちらもご覧いただいて、自由に着こなしを楽しんでください!
もうひとつが、2026年3月の新商品「カップインベアキャミソール」です。

「OUR WACOAL」のデビュー時から、改良を重ねつつ定番で販売している「カップインショートキャミソール」というアイテムがあって、「シアートップスはもちろん、デコルテや脇が開いたワンピース、オールインワンなどにもぴったりで汎用性が高い!」とご好評をいただいています。
一方で、「もっと丈の長いスタンダードなキャミソールもほしい!」「サイズ展開を増やしてほしい!」というお客さまのお声がありまして…
そんなご要望にお応えして登場したのが、こちらの「カップインベアキャミソール」です。
いちばんのポイントは、華奢なストラップです。
カップが大きくなるとストラップが太くなりがちなのですが、「OUR WACOAL」独自の構造によって、「L+サイズ」も華奢なストラップで安定感のある着ごこちになっています。
― 「カップインリブタンクトップ」も「カップインベアキャミソール」も、見せて着るインナー、ファッションの幅を広げてくれるアイテムとして、大きめバストさんにもご愛用いただけそうですね。
村井 ありがとうございます。これからもお客さまのご要望に合わせて、さまざまなカップインウェアのサイズを拡充していきたいと思っています!
これからも、お客さまに寄り添った商品開発を
― 今後の展望を教えてください。
村井 オンラインでの販売が中心なので、実際に試してよさを体感していただける機会、お客さまのお声を直接お伺いできる場所をもっとつくっていけたらと思っています。
今も、お客さまのニーズを汲みとるために、ウェブストアで積極的にレビューキャンペーンを行なったり、不定期で顧客さまへのインタビューを行なったりしています。
カップインウェアだけでも、サイズ、デザイン、カラーのバリエーションをここまで展開できるのは「OUR WACOAL」ならではだと思いますし、これからもお客さまのお声に耳を傾け、変化していく価値観やライフスタイルに寄り添いながら、細かいニーズに応えていきたい。そして、なりたい自分に自然とフィットするアイテムを開発し続けていきたいです。
佐藤 「OUR WACOAL」は、ワコールだから実現できるパターンや縫製、そしてシルエットの美しさに自信を持っています。
少し値段が高いな…と感じる方も、実際に着用すれば納得していただけると思いますし、オンラインでもオフラインでも、それをもっとお客さまにお伝えしていきたいです。
また、もっといろんな観点から、お客さまのからだに寄り添ったものづくりをしていきたいです。
今日ご紹介した「カップインリブタンクトップ」や「カップインベアキャミソール」はベーシックシリーズのアイテムなのですが、まずは、このベーシックシリーズのサイズを拡充して、どんなフィッティングのニーズにもお応えできる土台をつくりたい。
そして、ファッションとして楽しんでいただけるデザインアイテムも、さらに展開していきたいと思っています。
好きなファッションを、思いきり楽しんでもらいたい
― 最後に、メッセージをお願いします。
村井 大きめバストさんに限らず、「こんなファッションが好き!」「こんなお洋服が着てみたい!」という想いの一方で、下着選びが煩わしかったり、体型が気になって着られなかったりする方って多いと思うんですよね。
そういったお悩みや理想に寄り添いながら、できるだけサポートできるような商品を開発していきたいと思っています。
これからも「OUR WACOAL」と一緒に、好きなファッションを思いきり楽しんでください!
佐藤 まずは、これまでのカップ付きアイテムにどこか満足できなかった方にこそ、「OUR WACOAL」のカップインウェアを着てみていただきたいです。
「そうそう、これがほしかった!」と思っていただけるはずですし、きっとお気に入りの一着に出会っていただけると思います。
そして、ファッションを愛するみなさんに、もっともっと愛されるブランドとして広まっていけばうれしいです!
― ありがとうございました!

