《講座体験》料理家・どいちなつさんの、日々を豊かに生きる暮らし方&手作り味噌づくり
健康
ワコールウェブストアで、講師に料理家のどいちなつさんを迎えて、特別オンライン講座を開催しました。『日々を豊かに生きる暮らし方』をテーマに、春の足音が聞こえてきそうな淡路島にあるどいさんのスタジオ「季節の台所」と受講者の方をオンラインでつなぎ、どいさんの暮らしや、年に一度の台所しごと「味噌づくり」について教えてもらいました。
菜の花いっぱいのキッチンスタジオから中継
どいさん ご近所さんから分けていただいた菜の花を飾ってみました。
画面越しに見る、どいさんのやわらかな笑顔と穏やかな語り口で始まった講座。まずは、キッチンスタジオの周辺の景色や、どいさんが栽培している自然農によるハーブなどを、写真とともに紹介していただきました。
ここで料理教室を開いているどいさんは、生徒さんたちと一緒に野菜を育てたり、気の置けない友人を招いて食卓を囲んだり、日々の暮らしぶりも紹介。お話途中に、菜の花を求めて窓からミツバチが入ってくるサプライズも!そんなのんびり穏やかな時間の流れが、画面からも伝わってきました。
鉄火味噌づくりにチャンレジ!
まずは、大豆と米麹、塩の3つの材料で味噌づくりからスタート。ポイントは3つ。
① 大豆は圧力鍋なら30分。普通の鍋ならアクを取りながら5〜6時間コトコト煮る。親指と子指で挟んで潰れるくらいの硬さになればOK
② 材料を混ぜ合わせた味噌は、陶器製の壺に入れて1年間寝かせる。
③ 時々ふたを開けてカビをチェック。カビがあれば取って塩を振る。
次に鉄火味噌づくり。鉄火味噌とは、根菜などを合わせて作るおかずになる味噌です。根菜をしっかり炒めて、寝かせた味噌に混ぜれば完成!この日はどいさんが昨年仕込んだ味噌と6年前に仕込んだ味噌を合わせて作りました。根菜以外にも、ひき肉やねぎなどを混ぜても美味しいおかず味噌ができます。
どいさん わざわざ材料を揃えなくても、今ある野菜や肉などを使って、家庭の味を作ってくださいね。“あれがない!”ではなくて、“これがある!”という発想に変えてみることで、料理のレパートリーが広がりますよ。
どいさんにインタビューしました!
― まずは今日の味噌づくりについての質問です!壺を持っている方は少ないと思うのですが、やはり壺がおすすめですか?
どいさん もちろんガラス瓶やホーローでもできますが、温度や湿度を調整してくれる陶器の壺がおすすめです。味噌づくりは年に1度、今頃に行うものなのです。壺があると、そんな季節を感じられる台所しごとが楽しくなると思います。
― どいさんが日々の暮らしの中で心がけていることはありますか?
どいさん そうですね。どんな時でも自分としっかり向き合うことでしょうか。私はここでの生活になってから、ニュースも新聞も見ません。それでもこころがざわざわすることや右往左往することもあります。そんな時は、とことん右往左往している自分と向き合うようにしています。焦らずゆっくり時間をかけて、その中から自分として居心地のいいところはどこかを見つけるようにしています。
なので、イライラすることも悪いことじゃないと思っています。すべてが経験ですから、イライラした自分と向き合った経験があれば、相手の気持ちもわかって優しくできると思うんです。
今はたくさんの情報がありますが、やはり自分で得た経験がすべてじゃないでしょうか。
― どんな自分でもちゃんと向き合う!心がけたいと思います。
受講者の方から届いた感想
講座の後、受講者の方からたくさんの感想が寄せられました。
「講座を通してどいさんの暮らしに触れて、日々のしあわせを分けていただいたような気持ちになれた1時間でした。」
「野性味たっぷりのお野菜やふっくら炊かれた大豆を画面越しに見ているだけで、目から栄養をもらっているような感覚になりました。ただ食べるためだけじゃなくて、明日もしあわせに生きるために料理を探求していこうという気持ちになりました。」
「淡路島に行きたくなりました。日々を大切に。家族を大切に。自分を大切に。自然を大切に。食を大切に。道具を大切に。そんな生活を送りたいと強く強く思いました。」
― 季節にそっと寄り添って、日々を丁寧に暮らす大切さやあたたかさにふれることができた素敵な講座でした。どいさん&ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
(プロフィール)
料理家 どいちなつさん
東京から故郷の淡路島に戻り、“こころとからだにやさしい”をテーマに料理教室「季節の台所」を主催。自然農を学び、自らの畑で栽培した野菜やハーブを使った料理を提案している。
※ 本講座は2021年2月11日に開催されました。